ブラキシズム

先日、大阪大学歯学部同窓会学術講演会に出席してきました。

『見えざる力、ブラキシズムと向き合う』という演題で、世界的に著名な先生の貴重な講演が聞けるとあって、期待に胸を膨らませて久しぶりに大学病院へ

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↑ 病院正面玄関にはこんなカワイイ時計があります 

ところで、ブラキシズムとはなんぞや?といことですが、「歯の擦り合わせや食いしばりなどの咀嚼筋活動を主体とした非機能的運動を総称してブラキシズム」と言います。

『歯ぎしり』がその代表で、ブラキシズムには覚醒時と睡眠時に行われるものがあり、今回は睡眠時ブラキシズムをメインにした内容でした。

寝ている時の歯ぎしりが何故問題になるの?と言うことですが、睡眠時の歯ぎしりは覚醒時の噛む力を大きく超える事があり、その結果歯が大きく擦り減ったり、かぶせ物が割れたりインプラントや歯の根まで折ってしまったり、顎の関節に過剰な負担をかけてしまう等のトラブルを引き起こす事があるからです。

高度な知識と技術を駆使して渾身の治療を行っても,ブラキシズムの評価を誤り適切な対応を行わないと不幸な結果を招くことになります。

講演会では最新の知見について話されていましたが、いまだブラキシズムのメカニズムは解明されておらず、根本的な治療はありません

しかし、中枢神経系のトラブルから起こることが確認されており、とくに睡眠の質が下がることにより発症が惹起されるとのことでした。精神的なストレスを軽減させることがブラキシズムを減らすのに効果的なようですが、ストレスを抱えず生活するなんて不可能ですし、悩ましいところです

そこで、効果的な治療法が『ナイトガード(歯ぎしり防止床)』を使用してもらうことです。防止床と言っても歯ぎしりが無くなるわけではなく、あくまで歯ぎしりによる過剰な力から歯や顎を守るための装置です。
就寝時、不慮な力が加わったとしても、ナイトガードがその力を上手く分散し、その上、歯が擦り減る身代わりとしてナイトガードが削れてくれるので、ご自身の歯やかぶせ物を傷つける心配がありませんし、顎関節への過剰な負担も防げます。

これが意外に効果的!歯ぎしりがある方が装置を着けることで、起床時に感じていた顎の疲労感や不快症状を改善することができます。


睡眠時ブラキシズムはなにぶん寝ている時に起こる現象なので、自覚症状が乏しく歯科医院で指摘されるまで気付かない方が非常に多いです。

寝ている時に歯を擦り合わせている音を指摘された、歯の形が平らに削れてきている、起床時に顎の周りの筋肉が疲れている、歯が浮いた感じがする、顎が開きにくい、歯がしみてきた、歯の根元が楔状に削れてきた、、、etcはブラキシズムの存在を示すサインです。

そうした方は、一度歯科医院にご相談ください