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ラバーダム防湿とは?
2018年9月11日

ラバーダム防湿とは「治療する歯と その他の歯・粘膜をラバー(ゴム)のシートを用いて隔離する方法」です。

↑ラバーダム防湿.
外科手術の時に患部を隔離するのと同じ原理です。
歯の表面・粘膜・唾液の中には多数の細菌が存在しているため、治療中に歯の内部へ細菌が侵入しないようにラバーダムにより防ぐ必要があります。
確実に治療する歯を隔離するためにラバーシートと歯の隙間も封鎖し、さらには治療する歯とその周辺をしっかりと消毒する事で無菌的な環境を整えます。
ではなぜ、根の治療(根管治療)ではそこまでする必要があるのでしょうか?1965年にDr.Kakehashiによって、根尖性歯周炎(根の病気)の原因は細菌であることが示されました。
よって根の治療(根管治療)は、虫歯により歯の内部に入ってしまった細菌をできる限り除去することを目的とし、かつ治療中に新たに細菌を持ち込まないように配慮する事が重要といえます。
また根の中を消毒するために用いる薬液は刺激性や毒性が多少あり、粘膜に付いたり飲み込んでしまう事故をラバーダムは防ぐ役割もあります。
歯内療法学会のガイドラインで『根管治療にラバーダムは必須である』と明記されています。
根の治療をする際は、ぜひラバーダム防湿をした上で「ルールに則った根管治療」を選択していただきたいと思います。