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インプラントは長持ちするのか?
2017年9月9日
臨床歯周病学会に参加してきました。
今回のテーマは『インプラント周囲炎のマネジメント』です。
患者さんに「インプラントは長持ちしないんでしょ?」と聞かれることがあります。それはYesでありNoでもあります。
インプラントは人工物なので虫歯にはなりません。しかし、歯肉を貫通してお口の中に存在するという意味ではご自身の歯と同じなわけです。ですから、お手入れが不十分であれば歯周病(インプラント歯周炎)になってしまいます。
当院ではインプラント治療をスタートする前にはインプラントのケアがいかに大切かということを説明させて頂きご理解を得ております。またセルフケアが十分にできるように、徹底した清掃指導を行っております。そして定期的なメンテナンスプログラムを実施することで長期にわたりインプラントを守っていきます。
以前はインプラントのメンテナンスプロトコールが確立していなかったため、近年になって莫大な数のインプラント周囲炎の患者さんが増えていると言われています。しかし、インプラント周囲炎になったからといって諦めてしまわないでください!!現在ではその時点から適切な治療を施し、メンテナンスを継続することでインプラントを維持させることができるようになってきています。
患者さんの貴重な時間と費用をかけて治療した大事なインプラントを長期に渡り保つため、当院では正確な情報を提供し、適切な対応をすることで皆様の口腔内を守っていきます。
インプラント治療は天然の歯に替わる優れた治療法で、現在では長期予後が見込めるため患者さんの生活の質を向上させるために非常に活躍しています。
しかし、治療の後にメンテナンスを継続し、必要なタイミングで治療の介入をしなければ残念な結果を招いてしまうこともあります。
インプラント治療をご希望の方、すでにインプラントが入っているけど不安を抱えておられ方は、お気軽に医師にご相談ください。